姉の結婚式を私のフラワーデザインで飾りつけ

フラワーデザインの仕事をしている私。大切な大切な姉の結婚式会場を花で飾る大役を果たしました。

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姉の結婚式を私のフラワーデザインで飾りつけ
 私はフラワーデザインの事務所で働いています。雑誌、そして広告の撮影で企画に合わせてブーケやアレンジメントを作ったり、契約しているレストランやホテル、ブティックを回って、店頭に飾る花を生けるのが仕事です。

 そんな私の姉が結婚式を挙げることになり、「会場の花の飾りつけをやってもらえたら本当に嬉しいんだけど」と言われました。私たち姉妹は一つ違いで子どもの頃からいつも本当に仲良く育ったので、姉としては、「他の人の花では嫌!」とどうしても私の飾りつけで式を迎えたかったようです。そこで事務所の社長である先生に相談したところ、「是非やりなさい」と言って頂き、有給を取って式のフラワーアレンジメントに専念出来ることになりました。

 そんな姉の結婚式はレストランウエディング。会場の方々も、私が花嫁の妹ということでとても親切にしてくださいました。一番問題だったのは予算。うちはそれほどお金持ちではないので、レストラン全体を式らしく華やかに飾るにはどうしたらいいだろう?と頭を悩ませていました。すると、先生のお力で或る業者さんからかなりお安い値段で薄いピンク色のバラの花を納品して頂けることになったのです!そうと決まれば、思い切って他の花は一切使わず、会場全体をピンクのバラで埋め尽くすことにしました。花嫁のブーケも、テーブルも、壁も、窓も、新郎新婦が入場する階段も、全て柔らかなピンクでいっぱいになります。当日の姉のドレスは白のウエディングドレスと、お色直しは水色のドレス。ピンクが良く映える色なので、姉も大賛成してくれました。

 式の前日から茎の長さの調整など準備を進め、当日は朝6時から会場に入って、一人で全部飾りつけをしました。正直パーティーの間はくたくたでしたけど、最後の挨拶で姉が泣きながら私に感謝の言葉を言ってくれたので、思わず私ももらい泣きしてしまいました。親戚やお客様にも花の飾りつけが大好評で、何だか仕事の自信にもつながって。妹の私にとっても一生忘れられない姉の宴になりました!